大谷翔平選手、お疲れ様!しっかり療養して、再び世界を笑顔で満たして欲しい。
ここ最近、世界中が心配し進捗を見守っていた大谷翔平選手ですが、ついに昨日16日にエンジェルスが大谷選手は4シーズンぶり2回目となる負傷者人リスト(IL)に入り、投打ともに今シーズンを終了としたことを発表しました。
8月23日レッズ戦で肘を故障してから検査の結果「右肘内側側副じん帯損傷」と診断を受け、予断を許さない状態ではあったものの、その後は登板は回避し、しばらくは打者として出場していた矢先、続けて今月4日には、右脇腹を痛めてしまう。そこから11試合連続欠場となっていました。
そして、同16日、球団のペリー・ミナシアン ゼネラルマネージャー(GM )が記者会見を行い、前日15日に大谷選手がMRIを受け、その結果をみて今シーズンは終了を決意し、更に近日中に右肘の手術をおこなうであろうと発表した。しかし、まだ手術内容については分かっていないそうだ。
フィル・ネビン監督は報道陣の取材に対し、「彼がいなくなることは寂しい。でも彼ならこのリハビリを乗り越えてくれるだろうし、今よりも成長した姿で戻ってきてくれると信じている。」と復活を願い、「彼は闘ったし、頑張った。本当にプレーしたそうだったから不満に思っているだろうけど、今年プレーできないことを理解したと思う」と思いやり溢れる言葉をもらした。
そして、近日中に手術を受けるが、本拠地で行われる残りの試合は大谷選手が帯同することを明かし、それは昨夜大谷選手自ら監督に願い出たことであると言う。
「彼はここでチームメイトと一緒にいることが好きで、彼にとってここは自分でいられる場所。最後の一週間をここで過ごすことはいいことであり、大谷、マイク(トラウト)、、アンソニー(レンドン)の3人がいることでチームが良くなる。」と期待を込めて話したそうだ。
今回の結果は本当に残念にならないし、とても心配でもある。
どうか、監督の言うように無事リハビリを乗り越え、以前より成長した姿で戻って来てくれるのを願うことしかできないのはもどかしい。
大谷選手は2012年にドラフト一位で北海道日本ハムファイターズから指名され、2013年に入団以降「二刀流」の選手として活躍し始めた時から日本中を思わず振り向かせた。
野球離れが懸念されていたにもかかわらず、野球好きもそうでない人たちもを(筆者もまた然り)「二刀流!?なにそれ!」とワクワクさせたのだ。
それだけにはとどまらず、2017年にロサンゼルス・エンジェルスへ惜しまれながらも移籍してからは、世界中をも振り向かせた。
多くの人が、大谷選手を見るために球場へ運び、敵地での試合であっても相手チームのファンが「こっちのチームに来て!」とプラカードを持ってラブコールを送る。そんな光景は同じ日本人として誇らしい気持ちになる。
2014年には、日本プロ野球史上初となる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。
2016年には同じく史上初となる投手と指名打者両部門でベストナインのダブル受賞、リーグMVPにも選出された。
続いて、エンゼルス移籍後の2018年には、に日本人史上4人目の新人王を受賞。
2021年にはイチロー以来となる日本人史上2人目のシーズンMVP、シルバースラッガー賞を受賞。
同年のスポーティングニュース発表の「スポーツ史上最高のシーズンTOP50」ではエンゼルス大谷翔平の2021年シーズンを1位に選出。更にAP通信の年間最終男性アスリートも受賞している。
更に翌年2022年には、MBLではベーブ・ルース以来104ぶりの「2桁勝利、2桁本塁打」を達成。
そして、何より記憶に新しいのはWBCでの活躍である。WBC史上初の二部門(投手と指名打者部門)で選出され、エース兼打者として素晴らしい貢献を果たし、MVPも受賞した。
そしてWBC明けに休むことなくメジャーへ勝ってゆく彼の後ろ姿を惚れ惚れするやら、心配するやら眺めていたのはつい最近のことだ。
しかし、彼の輝かしい受賞歴は野球界だけにとどまらない。
2021年には、タイム紙による「世界で最も影響のある100人」に「アイコン(象徴)」のカテゴリーでヘンリー王子&メーガン妃、ブリトニー・スピアーズなどと共に選出されたのだ。
アイコン・・・それも、色々と暗くネガティブな今の世の中で輝く貴重なポジティブなアイコンだ。なんて彼にぴったりな賞だろうか。
彼は名野球選手という域を超えて、野球ファンにとってもそうではない人にとっても象徴的な人物であり、あくまで私の印象だけれど彼を見ていると、鼓舞されるような、勇気をもらえるような、もっと言えば希望すら与えてくれる人物に思える。
だがしかし、何より私がすごいと思ったのは、普通はこうだと常識的非常識と「普通」であることが良いとされる風潮の世の中で、彼は、「普通」じゃなく「常識はずれ」で誰もやろうとしなかった事に挑戦し、大成功した事だ。
どんなに「普通じゃない」ことでも「常識はずれ」であろうとも、誠心誠意向き合って人一倍努力し向上していくことができれば、「普通じゃない」と言う言葉が「特別」に昇華すると言うことを彼は身をもって、ものすごく盛大に世界中の子供達に示してくれたのだ。
どんなに我が子を愛している親でもそうそうそんなことは成し得ない。だからこそ、子を持つ一親として感謝の気持ちでいっぱいだ。
そして、どうか。(きっと世界中の多くの人が同じことを願っているだろう)
ゆっくりでいい。しっかりと疲れをと傷を癒やし、想像を絶する大変さだとは重々承知だが、そんなリハビリをも乗り越え、再びマウンドに立って素敵な笑顔を眩しいほどの輝きを見せて欲しい。