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今増えているという男性の「産後うつ」、大切なのはコミュニケーション。

こんにちわ!Arukeです。

今日は最近見たニュースから『産後うつ』というトピックで書いていこうと思います。

【目次】

①女性だけの病気じゃない!?産後うつとは?

②産後うつセルフチェックリスト

③産後うつになってしまったら?予防策はあるのか?

まとめ

 

①女性だけの病気じゃない?!産後うつとは?

そもそも『産後うつ』って何?これから、初産の方はイマイチ分からなくて不安でしょうし、出産経験がなくても身近に最近出産したり、出産を控えてる友人や同僚がいてどういう状況なのか知りたい人もいるでしょう。

産後うつというのは、産後1ヶ月以降にあらわれる「うつ状態」「ノイローゼ状態」のことを言います。約3割ほどの人が経験すると言われています。

似たようなものにマタニティーブルーというものがありますが、これはほぼ全ての人が経験すると言われており、10ヶ月の妊娠状態が終わり、再び身体自体が大幅に変化していく過程が心にも影響して起きるもので、産後1週間〜数週間で消えていく一過性ものと言われています。(中にはマタニティーブルーから産後うつへ移行するケースもあるようです。)

具体的な症状は?

では、具体的な症状とは何なのかというと基本的には「うつ状態」と同じです。

  1. 気分が落ち込む(訳もなく涙がでてくるなど)
  2. 苛立ちやすくなる
  3. 眠れない、眠りが浅い
  4. 食欲の増減(過食にはしったり、食べること自体に無頓着になる)
  5. 性欲の減退
  6. 何事も楽しまなくなる、興味をなくす(笑顔が見られなくなります)
  7. マイナス思考と罪悪感、不安を感じやすい

他にも、稀に重篤化すると、極度の不安からパニック障害の症状、自殺、自称欲求、精神障害からくる幻聴などがきこえたり、などの思考状態に陥ることがあります。

原因は?男性もなるものなのか?

人はよく産みの痛み、苦しみの話をしますが、本当の戦いはその後始まるということはやんわりとしか話さないような気がします。出産が終わり、赤ちゃんが誕生することで生活は天地がひっくり返ったように一変します。

何一つ、まともにこなせなくなり、世界の中心は「我が子」となるのです。

今まで当然のように満たされてきた人間の基本的欲求である睡眠も食事も、シャワーを浴びることも、トイレさえも、仕事、家事、趣味やその他雑用でさえ、今までのようにはいかないのです。どんなに強い人間でも疲れるし、神経衰弱になり得そうな状況なのです。

 

私たちは赤ちゃんを授かった時、または作ろうと経験を立てる時、素晴らしい未来を想像します。完璧な我が子に完璧な母親父親、毎日が薔薇色で幸せの絶頂。そんな夢を多かれ少なかれ見るのです。

また赤ちゃんの誕生は奇跡であり、子供は宝。親になることはこの上なく喜ばしいことであり幸せなことであるはずであって、苦痛、辛い、やる気が起きないなんていったらバチが当たる。と言うような、美化され過ぎている世論や風潮さえ感じることがあります。産後うつなど甘えでしかないとさえ言うような・・・

「今はなんでも便利な世の中だけど、昔は何もない中で必死に子育てしたもんだよ。」

と私も昔言われた経験があります。

しかし、もしもその理想や想像と現実が一致しない状態に陥ったら

もちろん人は混乱しますし抵抗しようとします。自分は最愛の我が子ができたのだから例え眠れなくても「幸せであるべきだ」「辛い」なんて思っては赤ちゃんが可哀想だし赤ちゃんが欲しくてもできない人も中にはいるのに罰当たりだと。自分を無理にでも律し、罪悪感さえ覚えるようになるのです。

私にも同じような感情を経験したことがあります。

長女を産んだ時は、故郷を離れていて、旦那さんも仕事の都合上朝早くから夜遅くまで留守。生まれ育った場所とはまるで違い、文字通り一人きり。それでも立派に母親業をこなしてみせる!と息巻いていたほどです。笑 

退院してすぐ家事をほぼ以前と同じようにこなし、母乳をやり、可愛い我が子をうっとりと眺める。最初のうちはそのまま楽勝だと本気でそう思っていました。けれど疲労やストレスというものは時として知らず知らずのうちに溜まっていくのです・・・

 

ある時、私は全て尽くせる限り手を尽くしてもやむことのない我が子の金切り声にも近い鳴き声を聴きながら、呆然と立ち尽くして自分が涙を流していることに気がつきました。

それまで、誰に何を言われても「私は大丈夫。元気だよ!旦那さんも手伝ってくれるし、娘もとっても可愛いの」というのが口癖になっていました。そう言わなければいけないから。

旦那さんは一生懸命仕事をしているし、家のことは私の仕事。例え夜泣きで起きてくれなくても、逆に自分が遂に起きれなかった時、不機嫌になられてもそれは仕方のないことだと。自分に言い聞かせてきたのです。

ひとりでに流れてきた涙を感じて初めて、ようやく自分は遠に限界などとっくに超えているのだと気がつきました。そして電話を手にして、長女が産まれたよ!と報告して以来はじめて自分の祖母に電話したのです。

赤ちゃんには生まれたその瞬間から、それぞれ個性があります。大人しい赤ちゃんもいれば、神経質な子も、マイペース子もいるのです。しかし、特に初めての育児であると、どんな子であれ、親は何かしら心配事を見つけては不安に駆られてしまうのです。

例えば、「この子が泣き止まないのは自分が母親として失格なんじゃないか?」とか

「何か医学的な問題があって痛くて泣いてるんじゃないか?」とか

「動作や動きがゆっくりなのは何か障害があるからではないか?」とか・・・

あげればキリがありません。なぜなら赤ちゃんは泣くことでしかコミュニケーションを取れないからです。「痛い」のか「かゆい」のか「眠い」のか単純なことでさえ、言葉を交わすことなく察せねばならず、「理解できて然るべき」である母親、または父親が理解できないと言うことに混乱し罪悪感や苛立ちを覚えてしまうのです。

そして、1番の問題、原因であると考えられるのは

そういった話をする相手がいない。サポートしてくれる人がいない。と言う状況です。物理的に嫁いできたことで友人や自分の親族から離れた場所で暮らしていたり、幸せであるはずの自分が、「辛い」など弱音を吐くことを許せずに、誰かに調子はどうか?と尋ねられても「大丈夫」「幸せだよ」と自ら壁を作ってしまうケースもあります。

今は家事育児は必ずしも女性の仕事ではなく、主夫を務める男性も増えているので、体の変化などによるマタニティーブルーとは違い、産後うつは男性でも十分に罹りうる病気だと思います。さらに核家族化が進む現代ではより、母親や父親がサポートもなく孤立してしまうケースが多いのかもしれません。

上記した私が言われた言葉はある意味本当のことです。抱っこ紐一つとっても今は昔と比べ、便利なもので溢れています。

けれど、モノが豊かになっていくのと並行して、昔は確かに存在したご近所や親族などとのコミュニティは衰退していく一方です。長屋で何世帯も一緒に暮らすなどもうほぼ見られません。近所であれ親族であれ親密なコミュニティというものは確かに面倒ごともありますが、人の目がありどんなに便利な物にも変え難い温かさがあったはずだと私は思うのです。

産後うつセルフチェックリスト

もしも、少しでも辛い症状があるのなら「弱音」などと思わず病院などを受診することが最善です。セルフチェックをしてみて、以下の症状が二週間以上続く場合は心療内科、または精神科などのクリニックに一度見てもらうことをお勧めします。

  1. 気持ちが落ち込みやすい
  2. 眠れる状況であっても眠ることができない、眠りが浅い
  3. 食欲が湧かない、また空腹でもないのに過食してしまう
  4. 今まで楽しめていた趣味などに興味が湧かない、以前のように楽しめない
  5. 人とできるだけ会いたくない、喋りたくない
  6. 我が子に愛情を感じることができない時がある
  7. 身なりを整えることに無頓着になっている
  8. 疲れやすい
  9. パートナーに対して非協力的であるなどの不満を感じている
  10. 些細なことで苛立ってしまう
  11. 集中力が続かない
  12. 何をするにも意欲が湧かず投げやりになっている
  13. 自傷欲求が起きることがある(この場合は二週間ではなく至急受診してください)
  14. 幻聴や幻覚症状がある(この場合は二週間ではなく至急受診してください)

当てはまる項目が多いほど「産後うつ」の可能性が高くなります。産後うつは恥ずかしいことではありません。あなたの体と心が「S0S」のサインを発しているのです。自分のためにも家族、さらには赤ちゃんのためにも助けを求めることを躊躇しないでください。

辛い時は、世間や周囲の人が冷たい敵のように見え、きっと理解してもらえないと思えるものです。けれど、あなたが声をあげれば必ず支えてくれる人々はいるのです。

そして、安心してください。同じ悩みを抱えている人もたくさんいます。そしてあなたが今の状況を乗り越えることができた時、あなたもまた誰かの救いになる側に立つ日が来るのです。

突然心療内科や精神科に行くのは怖い。と言う人は、各自治体にもホットラインなどがある場合があるので、我慢せず、まずはそこを利用してみるのもいいかもしれません。

 

③予防策はあるのか?

産後うつを起こす引き金となるのは自信喪失孤立感と言われています。

なので予防策としては、

  1. 理想を高く抱き過ぎず、現実的に産後どのような状態に陥るかをよく理解しておくこと
  2. 自治体が実施している育児支援などの情報や、前もってパートナーや親族へ相談するなどしてサポート体制を整えておくこと。
  3. 永遠には続かない。と言うことをしっかりと理解しておくこと。赤ちゃんが喋れないのはほんの9ヶ月から1年半程、動いたり無く以外の感情を表すようになるまではもっと短い期間です。
  4. 完璧を求め過ぎないこと。赤ちゃんが寝たらあなたも寝ましょう。部屋が多少汚れていても、洗濯物が溜まっても、赤ちゃんは不幸にはなりません。
  5. 極力しっかりと食事を食べるようにしましょう
  6. パートナーと事前に話し合って、自分の時間を確保できるようにしましょう。あなたがあなたらしくいることは、赤ちゃんにとっては悪では無く良い影響を与えてくれます。
  7. 少しでも辛いと思ったことや、不安なことは誰にでも良いので言葉にして発散させましょう。もしも、あなたが本当に打ち明けられる相手がいないのならば紙に書き出す(アウトプットする)ことも助けになります。

 

まとめ

本当に大切なことは、日頃からパートナーやサポートしてくれる人たちと正直にコミュニケーションをとる習慣をつけおくことです。人は1人では生きていきません。そしてそれは、母親、父親になったとしても、同じことです。完璧な人がいないように完璧な親などいないと言うことを理解しましょう。

親になると言うことは美しく素晴らしい体験であるのは間違いありません。しかし人1人を育てるということは綺麗事ばかりではすみません。全身全霊、満身創痍で挑む大仕事で、今まで経験もしなかったような出来事の連続であり、また、そのほとんどは学校でも社会でも教えてくれるようなものじゃありません。

心や健康の余裕、ゆとり次第ではそれらの経験は新鮮で面白いものにもなるでしょう。

例え今そう感じられなかったとしても、取り戻す方法、抜け出す方法は必ずあるのだと是非知っておいてください。

 

それでは今日はこの辺で。 読んでくださりありがとうございました。 【コメント&フォローくだされば嬉しいです】